【中学受験】中学受験子どもの人生を本気で考えた受験校選び戦略(著者:じゅそうけん)

書籍紹介
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この書籍は、中学受験の特に学校選びの戦略に焦点を当てて書かれている書籍です。著者は中学受験の情報収集を日々行っており、中学受験界隈で「界隈が生んだ怪物」あるいは「新進気鋭の若手学歴評論家」として知られています。自身は中学受験を経験していませんが、大学時代からの膨大なデータ収集と中学受験経験者の声をもとに本書をまとめています。

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この書籍が書かれた背景

この書籍が書かれた背景として、中学受験市場が凄まじい勢いで活性化しており、その状況が刻々と変化しているという著者の実感があります。少子化が進む一方で、一世帯あたりの子どもにかける教育費は増加しています。

また、かつては小学5年生から対策すれば間に合うとされていた中学受験ですが、現在では難関校合格には小学4年生、あるいは小学3年生からの入塾が必要だと言われるほど競争が熾烈になっています。都市部の児童数増加、1990年頃の中学受験ブームを経験した世代が親になっていることなども、中学受験率増加の要因として挙げられています。私立学校が少子化の中で生徒確保のために共学化を進める動きも見られます。

目的

この書籍の目的は、読者が入学後に楽しく中学高校生活を送れるかという点に焦点を当て、「学校選びの攻略本」として活用してもらうことです。単に偏差値や進学実績だけでなく、学校の校風や教育内容が全く異なるため、子どもに合った学校を選ぶことが極めて重要であると強調しています。偏差値が高くても、学校のカラーを十分に理解せずに入学すると、不登校や自主退学に至るケースも少なくないためです。

書籍では、様々なタイプの学校の特徴やメリット・デメリットが紹介されています。

学校の特徴やメリット・デメリット

男女別学校と共学校

  • 共学校は、異性との交流を通じて社会性を養い、大学や会社の環境にスムーズに適応できる力が身につくメリットがあります。しかし、男女双方に合わせた授業が難しかったり、異性の目を気にして無難な振る舞いをするようになったりする可能性も指摘されています。
  • 男女別学校(男子校、女子校)は、異性の目を気にせず、学習や部活動に集中できる環境である点がメリットとして挙げられています。特に男子校は、特定の分野を深く追求することに向いており、専門家を多く輩出する傾向があります。女子校は、自立心や自己肯定感が養われやすく、女子の特性を活かした教育により学力向上も見込みやすいとされています。一方で、男子校出身者は生涯未婚率が高いというデータも示されています。

管理型学校と自主性重視型学校

  • 管理型学校は、規律を重視し、手厚い学習指導を行うことで知られています。勉強習慣が身につき、基礎学力が定着しやすい環境であり、特に自分で学習計画を立てるのが苦手な生徒に向いているとされています。例として巣鴨中高や栄東中高が挙げられています。しかし、自主性があまり養われないというデメリットも指摘されています。
  • 自主性重視型学校は、校則がほとんどなく、生徒の自主性を尊重する自由な校風が特徴です。生徒は自分自身を律し、コツコツ勉強できるタイプの子どもに向いています。例として麻布中高や女子学院中高が挙げられています。

付属校・系属校・提携校と進学校:

  • 付属校・系属校・提携校は、特定の大学への進学を前提とした学校です。大学受験が不要なため、探究的な学習や課外活動に時間を割ける、早期に最終学歴を確保できるといったメリットがあります。例として早稲田実業中等部・高等部、学習院中等科・高等科、明治大学付属明治中高、中央大学付属中高、法政大学第二中高などが紹介されています。ただし、希望する学部へ進学できなかったり、系列大学に希望する学部(医学部など)がない場合、あるいは異なる土地で大学生活を送りたい場合には、改めて大学受験が必要になることがあります。
  • 進学校は、大学受験を突破することを目標とする学校です。多様な進学先に対応できる柔軟性があり、国内外の様々な大学を目指すことができます。しかし、大学受験という大きな目標のために、部活動や探究活動に時間を割けなかったり、途中で好きなものを犠牲にして勉強に励む必要が出てくることもあります。例として開成中高、聖光学院中高などが挙げられています。

発達障害のある子どもの学校選び

  • ADHDの特性がある子どもは、不注意や衝動性が見られやすい一方で、コミュニケーション能力や行動力が高く、クラスの人気者になることもあります。管理型の学校は合わないことが多く、自由で個性を伸ばせる自主性重視型の校風が向いているとされています。また、ミスの許されない事務作業よりも、企画やマーケティング、営業職など柔軟な発想や行動力が活かせる仕事が適職である可能性が示唆されています。
  • ASDの特性がある子どもは、コミュニケーションや対人関係が苦手な傾向がある一方で、驚異的な集中力や分析力を持ち、特定の分野で成果を上げることもあります。集団に馴染めず孤立したり、いじめの対象になったりすることもあるため、男女別学校のようにスクールカーストが緩やかで、独自の趣味を持つ子も受け入れられる環境が合う可能性があるとしています。研究職や経理などの専門職、あるいは士業(医師、弁護士、公認会計士など)が適職として挙げられています。
  • 発達障害のある子どもには、問題行動を叱るのではなく、得意なことや良い行動に注目して褒めるという「ポジティブな行動支援」が重要だとされています。聖光学院中高のように、得意なことに目を向けてそれを伸ばそうとする方針の学校もあるとのことです。

全体を通して、本書は偏差値や大学合格実績だけでなく、子どもの特性と学校の特性をよく見極めて受験校を決定することの重要性を一貫して訴えています。特に発達障害のある子どもにとっては、合わない環境が精神疾患を引き起こす可能性もあるため、教育方針や環境選びには細心の注意を払うべきだとしています。

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IT系一人社長で仕事はほぼ在宅。勉強の伴走など娘の伴走は父がメインで行っています。中学受験は親のサポートは絶対に必要だと思っているので、日々勉強中で試行錯誤を重ねています。時にはうまくいかないこともあったりしますが、娘が悔いのないように全力で本番まで走り抜けたいと思います。娘は4年生の夏期講習から日能研に通っています。女子校を志望しているので、女子校の話題が中心になります。教育費の足しになればと思い、投資も始めました。投資も頑張っていきたいと思います!

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