【中学受験】中学受験をするきみへ決定版 勉強とメンタルの悩みを解決!(著者:安浪 京子)

中学受験
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この書籍はプロ家庭教師20年の安浪京子先生の著書です。多くの子供はそれほど好きで勉強しているわけではないこと。とにかく忙しいことの2点を踏まえた上で勉強法とメンタル面の悩み解決などの方法を書いている書籍になります。子供の気持ち、保護者の気持ち、どちらにも寄り添った内容になっています。

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勉強の悩みの要点

  • 中学受験の勉強は、テストで点数を取るためだけでなく、子どもたちが成長するためにある。
  • 中学受験期間中に身につけた「努力する」という才能は、その後の成長に繋がる。
  • 努力は必ずしも報われるとは限りませんが、努力した分は必ず成長できる。
  • 指導経験から、「この子バカだな」と思ったことは一度もなく、みんな良いところを持っている。
  • 中学受験は「早く咲いた花」だけを評価しがちな特殊な世界。
  • 算数においては、正確な計算力とスピードが必要。塾では計算の解き方を丁寧に教えてくれない場合が多く、計算力は家庭で磨く必要がある。家庭での取り組みとしては、保護者が隣で子どもの計算の手元を見てアドバイスすることを推奨。
  • 算数の途中式を書くことは非常に重要。途中式は、どのように考えたかを他者に伝える力が必要とされるため。入試では、答えが間違っていても考え方が妥当であれば部分点が得られる。逆に、答えが合っていても式がなければカンニングと見なされる可能性もある。過去問の解答用紙を見ることで、式を書く必要性を自覚させることができる。
  • 図形問題は、まず正確に図を書くことが第一歩。複雑な図形ほど、全体を眺めて解き方をざっくりと立ててから解くことが大切。
  • 勉強には「知識を入れる(覚える)」ことと「考えて理解する」ことの2通りがあり、算数は基本的に「考えて理解する」科目。計算ルールなどは覚えるものですが、それはツールであり、それを使って複雑な問題を考える必要がある。
  • 「理解」を飛ばして問題演習を繰り返すと、子どもは解き方を暗記してしまう。暗記型勉強は、学年が上がって内容が抽象化・複雑化すると通用しなくなる。
  • 「伸びる子」には、塾の板書をもとに問題を解く、答えを見る前に自分で考える、間違い直しをする、間違えた場所を探す習慣がある、自分がどう解いたか説明できる、といった特徴がある。
  • 正しい勉強法を知らないと「伸びにくい子の特徴」に当てはまってしまいがちだが、今からでも「伸びる子の特徴」に切り替えていくことができる。算数の成績を上げるコツは、「伸びる子の特徴」を一つずつ増やしていくこと。
  • 国語の点数は、読書量が好きか嫌いかに関係ない。読書好きな子は有利な面もあるが、テストでは興味のない文章も出題され、読解技術が必要になる。国語攻略のコツは「読解技術を磨く」こと。
  • 多くの小学生は要点整理を読まず我流で解いてしまうため、読解技術を常に意識することが重要。
  • 理科と社会は、分野によって個性が大きく異なる。苦手な分野には、漫画やテレビ、動画といった「別の手段」を活用することが有効。
  • 一問一答式の暗記は、中学受験本番で増える知識を立体的に繋げた出題には対応できなくなる。
  • インプット(読む・見る)だけでなく、アウトプット(自分の言葉で説明する)が知識の定着に非常に重要。
  • 勉強にノートは必須。テキストに直接書き込んだり、プリント教材だからノートは不要だと考える声もありますが、ノートは科目別・用途別(授業ノート、演習ノート)に用意すべき。
  • テストは全て練習の場と捉え、たくさんトライ&エラーをすることが大切。
  • テストでの目標は一度にたくさん意識するのではなく、一つに絞ることが推奨。
  • テストが返却されたら、点数だけでなく「どこを間違えたのか」「何を間違えたのか」を自分で探すことが重要。
  • 塾の宿題が終わらない場合は、量が多すぎるか、分からなくて時間がかかっているか、スケジュールを立てていないか、といった理由が考えられる。量が多すぎる場合は、塾の先生に優先順位を確認したり、宿題の範囲を絞ったりすることが推奨。分からなくて時間がかかる場合は、解説を読んで理解し、その後解説を閉じて自力で解き直すことが大切。計画を立てることも重要。
  • 塾の授業についていけない場合は、勉強法の見直し、クラスを下げる、サポート体制を組むといった打ち手が考えられる。理解できない授業を受けても身につかないため、無理せずレベルを下げて基礎を固める方が健全。
  • 塾で開講される授業は、平常授業、季節講習、特訓授業に分けられます。この中で最も大切なのは、中学受験のベースとなる内容を扱う平常授業です。平常授業で手一杯な場合は、季節講習などをカットすることも選択肢となります。授業中に板書を写すことも重要です。分からない問題は積極的に先生に質問に行き、難しい場合は個別指導などを頼ることも考えられます。
  • 過去問は合格の秘訣が詰まった宝箱。学校によって入試問題のタイプは大きく異なるため、志望校の過去問を戦略的に分析し、取り組むことが重要。
  • 分析すべき点として、制限時間と問題量(処理速度)、解答に記述が必要か、合格最低点、頻出分野が挙げられている。苦手の頻出分野があれば徹底的に鍛える必要があり、逆に出題されない分野は取り組む必要がない。過去問を解いて点数が上がらなくても、焦らずに取り組むことが大切。
  • ただし、6年秋の時点で10点程度しか取れない状況が続く場合は、子どものレベルと学校のレベルが合っていない可能性がある。
  • 進学先を選ぶ際には、通学時間、校風、そして何より生徒たちの醸し出す雰囲気が大切。ホームページやパンフレットだけでは分からないため、登下校の生徒の様子などを見ることを推奨。
  • 合格しても進学しない併願校を受験する目的は主に2つ。1つは入試本番の独特の緊張感や会場の様子を知り、想定外の事態への対処法を考えるため。もう1つは、入試での手応えや、本番に向けて仕上がり具合を客観的に知るため。得点開示がある学校を受験することが推奨。

メンタルの悩みの要点

中学受験全体への向き合い方と心構え

  • 中学受験をする子どもたちは、学校生活と両立しながら塾や勉強に取り組んでおり、とても頑張っている。それほど好きで勉強しているわけではないこと、とにかく忙しいことから、不安になるのは当然のこと。
  • 親は子どもの良いところに目を向け、「ウチの子はバカだから」などと言うべきではない。
  • 他の子と比べず、その子だけを見ることで良いところが見える。
  • 中学受験は体力的にも精神的にも大変であり、遊ぶ時間や自分のやりたいことが制限されるストレス、親子・家族関係がぎくしゃくすることもある。
  • 中学受験で「遭難しない」ためには、「どういう人間になってほしいか」という「我が家の軸」が必要であり、子どもと話し合うことが大切。

成績が上がらない悩みとその背景

  • がんばっているのに成績が上がらないのはつらい悩み。その理由として、がんばり方(勉強法)が間違っているか、本当は力がついているのに実感できていないだけという可能性が考えられる。
  • 勉強がうまくいかない時は「やり方を変える」のが基本。
  • 学力向上と成績表は必ずしも一致しない。特に6年生後半の模試は難しくなり、基礎力がついていても点数に結びつきにくい場合がある。
  • 頑張りは他人と比べる「相対評価」ではなく、自分の中で比べる「絶対評価」。以前解けなかった問題が解けるようになっているかなど、自分自身の成長に目を向けることが大切。
  • 適切なレベルのテストを受けることで、頑張りが身についているかを知ることができる。
  • 志望校が中堅校・標準校の場合、6年生の模試結果は厳しくなることが多いが、基礎が身についていれば志望校の過去問は解けるようになる。
  • 模試は「自分に解ける問題だけをしっかり取る練習」と位置づけることを推奨。
  • 「がんばれる量」は子どもによって異なるため、学習内容を定着させるためには消化できる量の見極めが重要。

テストや本番への心構え

  • テストは全て練習の場と捉え、たくさんトライ&エラーをすることが大切。
  • テストが返却されたら、点数だけでなく「どこを間違えたのか」「何を間違えたのか」を自分で探すことが、勉強で一番大切で、すごく力がつく作業。中学・高校生になってもこれは同じ。
  • 本番が怖いと感じるのは、受験が「自分ごと」になった証拠。自分に自信を持てるくらい勉強して、不安に打ち勝つことを推奨。
  • 緊張するのは自然な心の動きであり、悪いことではない。過度な緊張をほぐす方法をいくつか持っておくことが大切。
  • 自分の長所を確認し、それを武器として自信を持つことが有効。リラックスできる香りや手触りのものを持参することも効果的。
  • 入試本番の独特の緊張感や会場の様子を知り、想定外の事態への対処法を考えるために、合格しても進学しない併願校を受験することは有効。

友人関係に関する悩み

  • 中学受験のために遊ぶ時間が減り、友達と遊べないことから「どうして自分だけ塾なんだろう」とつらい思いをしたり、「受験をやめたい」と思ったりすることもある。
  • しかし、中学受験のために頑張っている同じ気持ちを抱えた仲間はたくさんいる。
  • 友達に成績や志望校を言いふらされたり、比較されたりするケースもある。
  • 成績や志望校の話は、よほど信頼できる友達でない限り、話題にしない、答えないことが重要。
  • 中学受験のマナーについて家族で話し合うことが推奨。

親子関係に関する悩みとサポート

  • 親が色々なことを言ってきて「ウザい」と感じるのは、親子の気持ちや行動にズレがあるからかもしれない。
  • 親は中学受験が子どもにとって良いことだと思ってサポートしている一番の応援者です。子どもは、親に手伝ってほしいこと、してほしいことを言葉に出して伝えるべき。
  • 親がサポートすべき最も重要なことは、「生活サポート」と「メンタルサポート」。これが疎かでは、いくら勉強サポートを頑張っても意味がない。元気な顔で日常生活を送れているか(睡眠、食事)を確認することが基本となる。
  • 子ども自身が「どういう中学受験にしたいか」を親に伝えることが大切。
  • 夫婦で受験方針が違う場合、子どもが板挟みになり負担の大きい中学受験においてさらなる負担をかけることになり不毛。家庭内で方針が一致していない場合は、まず子ども自身がどうしたいか話し合うべき。
  • 親は子どもの「やる気」を求めがちだが、やる気のベースは体も心も元気な状態であること。親が求める理想の「やる気」は、6年生の冬まで出てこないことも多い。
  • 息抜きについて親子でバトルになるのは、「スケジュールにない時間に息抜きしている」「勉強密度が低いのに息抜きばかりしようとする」などが原因として挙げられている。息抜きは「どうしたら気分良く元気にがんばれるか」を子どもと話し合うことから始めるべき。
  • 塾に行く前にお腹が痛くなるなどの身体症状は、ストレスのSOSかもしれないため、無理せず休む勇気も必要。原因を親子で話し合うことが重要。塾やテストのない日にも症状が出る場合は、中学受験や学校以外の原因も考えられる。

その他のメンタルに関わること

  • 中学受験生は忙しいため、スケジュールを立てることが何をすべきかわからなくならないために重要。特に1週間のスケジュールが大切で、子ども専用のものを親子で一緒に立てるのが良い。中学受験を「自分ごと」にする第一歩は、スケジュールを一緒に立てることから。
  • お稽古事の負荷は内容によって異なり、成績や子どもの元気が低下してきたら続けるかどうか話し合うタイミング。やめるかどうかは本人がどうしたいかが重要で、続けるなら両立させる腹をくくることが大切。
  • テストや入試のために学校を休んで勉強するのは、すぐに通用しなくなるやり方でありお勧めできない。入試直前期に休むかどうかは、本人の納得いく方法を選ぶべき。一人で丸一日家にいるのは避け、図書館や自習室など、半日は外に出ることが推奨。

まとめ

著者が最も伝えたいのは、「中学受験は子どもの成長の機会であり、親はその過程で点数や偏差値にとらわれず、我が家の軸を持ち、子どものありのままの姿をよく見て、生活面・精神面をサポートすることが最も大切である」ということであると言えるのではないでしょうか。

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ブログを書いている人
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さくらねこ

IT系一人社長で仕事はほぼ在宅。勉強の伴走など娘の伴走は父がメインで行っています。中学受験は親のサポートは絶対に必要だと思っているので、日々勉強中で試行錯誤を重ねています。時にはうまくいかないこともあったりしますが、娘が悔いのないように全力で本番まで走り抜けたいと思います。娘は4年生の夏期講習から日能研に通っています。女子校を志望しているので、女子校の話題が中心になります。教育費の足しになればと思い、投資も始めました。投資も頑張っていきたいと思います!

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